スコットランドリーグの強豪セルティックでは現在5人の日本人選手が在籍しており注目を集めていますが、その中でも主力として活躍しているうちの一人が旗手怜央選手です。
惜しくも2022カタールW杯の日本代表には選出されませんでしたが、これからの日本代表の主力を担っていく実力があります。
現在は、FW、MF、DFと様々なポジションで高水準なプレーを披露している旗手選手ですが、高校時代はどのような選手だったか気になりますよね。
今回は旗手怜央選手の高校時代の活躍とプレースタイルについてご紹介します。
- 旗手選手の高校時代について
- 高校時代のプレースタイル
- セルティックでのプレーと高校時代の違い
- 最近の戦績や活躍
海外リーグで活躍する旗手選手にルーツを追っていきましょう!
サッカーダイジェストWebでネクストジェネレーションマッチで活躍した、日本高校選抜MF旗手怜央コラムを書きました!
— 安藤隆人@ドーハの歓喜2月20日発売 (@takahitoando) February 23, 2016
旗手が決意の一撃! 静学→順大の「出世ロード」で上を目指す!https://t.co/iLTYxLUDIo pic.twitter.com/21cmaucUCV
高校時代 | 当時 |
---|---|
出身校 | 静岡学園高校 |
ポジション | MF(左サイドハーフ) |
背番号 | 10番 |
戦績 | 全国高校サッカー選手権ベスト8(2年生時) |
個人タイトル | 全国高校サッカー全国高校選手権優秀選手、デンソーチャレンジカップ高校選抜 |
高校は故郷の三重県を離れ静岡県の強豪・静岡学園高校に進学しました。
入学当初は慣れない寮生活に戸惑い、体調を崩すこともあったそうですが、1年時からトップチームのメンバー入りを果たし公式戦にも出場。
2年時の全国高校サッカー選手権大会では2ゴールを決めチームのベスト8に貢献、自身も2年生にして大会の優秀選手に選ばれました。
3年時にはエース№である10番をつけましたが、前年の選手権大会優秀選手に選出されたことや、高校選抜に選ばれたこともあり『天狗になっていた』時期も。
そのことを川口修監督に厳しく指導され10番をはく奪されたこともありましたが、それからは練習に対する態度を改め、信頼を取り戻し再び10番を付け全国優勝を目指しましたが県予選の準決勝で敗退してしまいました。
高校卒業時にプロからのオファーはなく、順天堂大学に進学します。
高校時代のプレースタイル
高校時代の旗手
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高校時代の旗手選手はMFの左サイドハーフを主戦場に活躍。
ドリブラータイプですが、華麗なテクニックで相手を抜くのではなく、体幹を活かしたフィジカルと一瞬のスピードでグングン前へ突破する推進力のあるドリブルと左右両足から繰り出される強烈なシュートを武器にチームをけん引しました。
高校サッカー屈指のテクニックを誇る静岡学園らしく足元の技術を活かしたパスも出せる攻撃的な選手です。
練習量
【写真ギャラリー】2015.1.3 第93回全国高校サッカー選手権大会三回戦 東福岡 0-3 静岡学園 http://t.co/OCMmspMvkN 高校選手権の三回戦が各会場で行われました。#hst_puma pic.twitter.com/52a9j3C9kd
— サッカーキング (@SoccerKingJP) January 3, 2015
全国屈指の技巧派集団として知られる静岡学園での練習ですが、全体の8割はボールを使った練習を行っており、リフティングやドリブル、パス回し、試合形式のゲームに取り組んで個の技術力を向上させることに重きを置いています。
練習の最後にはインターバル走を行っていたそうで、最初の数本はドリブルで、その後は限界まで追い込んで走りきる。
旗手選手曰く『人生で一番走った』との事。限界まで追い込む走り込みを行ったことで試合の最後まで走りきる走力と忍耐力を培ったのだと思います。
入学当初は全国から有望な選手が集まる静岡学園で技術力が下の方だったと旗手選手は語っており、危機感を感じて練習後の自主練習を行い個の技術力を高めたとのことです。
特に1対1の練習を積極的に実施し、一人で点が取れる選手を目指していたそうです。
セルティックと高校時代の違い
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旗手選手は静岡学園卒業後、順天堂大学に進学、その後川崎フロンターレに入団しますが各カテゴリーで様々なポジションを経験します。
静岡学園時は左サイドハーフでしたが、順天堂大学入学後FWにコンバートされます。慣れないポジションに戸惑いますが1年のリーグ戦で9得点を挙げ関東大学リーグの新人王を受賞。大学在学中にFWで世代別日本代表にも選出されています。
川崎フロンターレでもFW登録でしたが、主戦場はMFのインサイドハーフ、1年目の終盤から左サイドバックを経験しました。2年目もインサイドハーフ、左サイドバックで出場しJリーグベスト11を受賞します。
東京オリンピックの日本代表にはDF登録で選出されており左サイドバックで出場しています。
現在セルティックではFW登録ですが主に4-3-3の左インサイドハーフのポジションで攻守に貢献しチームの中心選手に。決定的なパスでのチャンスメイク、前線へ飛び出しての得点、強度の高い守備、運動量を武器にチームの躍進を支えています。チーム状況でサイドバックもこなします。
高校時代はドリブラーでしたが、高校時代に養った高い技術力と運動量に加え、様々なポジションを経験したことによりプレーの幅が広がり、攻守に貢献できる万能アタッカーへ変貌を遂げています。
最近の戦績や活躍
🇯🇵大活躍🟢⚪️
— サッカーキング (@SoccerKingJP) March 2, 2023
セルティックで躍動の旗手怜央が月間ベスト11に選出!…評価点はリーグトップの「7.98」https://t.co/xO7HsK1UqW
🗣編集部より
「旗手怜央は2月のリーグ戦で2得点1アシストを記録し、セルティックの3連勝に大きく貢献。英メディアが発表した月間ベストイレブンに名を連ねました」
22-23シーズンは3月4日時点で公式戦8ゴール9アシストを記録。特に2月の活躍は凄まじく、リーグ戦3試合で2ゴール1アシスト、チームの3連勝に大きく貢献して月間ベストイレブンにも選出されました。
2月26日のレンジャースとの国内カップ戦決勝では古橋亨梧選手の得点をアシストしチームのタイトル獲得に貢献。スコットランド国内での評価は非常に高く、スコットランドメディアは年間MVP候補に選出しています。
具体的な移籍の噂はありませんが、今年の夏の移籍市場でビッグクラブへステップアップする可能性も。旗手選手の移籍情報に目が離せませんね。

ここまで、旗手選手の高校時代から現在に至るまでをまとめてきました。
- 高校時代の旗手選手は静岡学園でテクニックを磨きドリブラーとして活躍
- カテゴリーを上げる度にポジションを変え万能型選手へ
- セルティックではMVP級の活躍を披露
高校時代からプレースタイルは大きく変わりましたが、高校時代に培ってきた技術、走力が現在の土台になっています。
様々なポジションをこなせる旗手選手は万能な便利屋と思われがちですが、ポリバレントというのは特徴の一つにすぎません。インサイドハーフやサイドバックでのパフォーマンスは高く日本代表でも十分にスタメンを担える実力はあります。
今後の旗手選手の活躍に注目しましょう!