ABOUT THE MOVIE作品情報

INTRODUCTIONイントロダクション

アメリカ金融界に衝撃を与えた、
株取引勝率100%のプロジェクト

カンザス〜NY間1,600kmを一直線に貫く通信回線を敷設し、【0.001秒の短縮】に熱狂した男たちの実話を映画化!!

2008年リーマン・ショック後は政府の規制が強まり、大手金融機関はどこも巨大リスクを賭けて荒稼ぎできなくなった。その隙に乗じて、最先端マシンに超高速で売買を大量に実行させる「高頻度取引」がアメリカで台頭してくる。ライバルを出し抜こうと、瞬速を極限まで高めた結果、勝率100%の「先回り」で巨富を独り占めにする企みが生まれた。

「タイムマシンで未来へ行き、当選番号を知った宝くじを、今買うようなもんです」
主人公のヴィンセントは、そう囁いて投資家を誘う。株式市場の総本山、ニューヨーク証券取引所と、1,600㎞離れたカンザス州のデータセンターを、最短の一直線でつなぐ専用回線を敷くプロジェクトだ。完成すれば、回線を独占する投資家は、0.001秒(ミリ秒)だけ時間が短縮できる。他の回線で送られる注文よりも、先回りで大量に売買すれば、濡れ手に粟の大儲けになるというわけだ。

投資家は「君はイカレてる、だが面白い」と手ごたえがあった。かくて2011年、野心家のヴィンセントと、従兄弟でオタクの天才アントンが組んで、0.001秒速い光ファイバー回線を極秘で敷設する「ハミングバード・プロジェクト」が始まった。

だが、艱難辛苦の連続である。野越え、山越え、川越え、住宅地も農地も牧場も委細構わず、ただ一直線に地下に直径10㎝のパイプを敷いていくのだ。予定地の地主は一万件、札束で顔をはたき、国立公園は政治に頼って、壮大な地上げを敢行する。その奇抜な「冒険」に気づいたやり手女性の元上司から、手段を選ばぬ妨害工作が仕掛けられた。

しかもヴィンセントを病魔が襲った。次第にプロジェクトは命懸けの様相を帯び、二人は狂気にとり憑かれていく。映画に登場するスプレッド・ネットワークス社は実在している。そのチャレンジは、ノンフィクション作家マイケル・ルイスの「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」(文藝春秋刊)の冒頭に描かれ、アメリカ議会でも規制が論議されたほど強烈な印象を残した。

ルイスは先に、大リーグ野球を舞台にした「マネーボール」、リーマン危機で大儲けした男たちが主人公の「世紀の空売り」でベストセラーを量産、デジタルで無機質な高頻度取引の世界に、一直線の回線を敷くというアナログを持ち込んだ才覚には脱帽するほかない。

主人公ヴィンセントを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』の、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、ジェシー・アイゼンバーグ。『グランド・イリュージョン』の主役や、『ジャスティス・リーグ』のレックス・ルーサー役など多方面で活躍している。世間を驚かす一大プロジェクトに周囲を巻き込む熱血漢ぶりと、病魔に犯されても何かに取り憑かれたように突き進むキャラクターに、観ているこちらも思わず感情移入してしまう。

行動派のヴィンセントに対し、知性派のアントンを演じるのは、『ターザン:REBORN』などのアレクサンダー・スカルスガルド。長身でマッチョな役もこなしてきた彼が、今回のアントンでは、なんとハゲ頭でスクリーンに登場。ヴィンセントに鼓舞され、真剣であるがゆえにコミカルな味の役どころ。これまでのイメージを一新する怪演にも注目だ。

そして2人の元上司エヴァを強烈なインパクトで演じるのが、『フリーダ』でアカデミー賞主演女優賞ノミネートのサルマ・ハエック。

監督・脚本を務めたのは、カナダ出身のキム・グエン。2012年の『魔女と呼ばれた少女』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、2017年、地球の反対側にいる男女の恋を描いた『きみへの距離、1万キロ』がベネチア国際映画祭で上映されるなど、注目作が続く俊英監督が、『きみへの距離、1万キロ』と同じ「最先端のテクノロジー」と「人間ドラマ」というテーマを、新たな地平に引き上げた。

わずか「0.001秒の短縮」だが、この無謀かつ大胆なプロジェクトは、本当に成功したのか? そして、そのプロジェクトに狂騒した人間たちの運命は、果たして……? 誰も見たことのない物語と、リアルに共感させる人間ドラマが合体し、エンタテインメントの見本として観客を「一瞬の夢」に引き込むことだろう。

〜ハミングバード・プロジェクト〜
2011年に始まった、ニューヨーク証券取引所と、1,600㎞離れたカンザス州のデータセンターを、最短の一直線でつなぐ専用回線を敷くプロジェクト。これが実現すると、当時データ送信に掛かっていた0.017秒を、0.016秒に短縮することができる。
その名の由来はハミングバード(ハチドリ)が一回、羽ばたきをするのに要する時間が0.001秒だから。そのミリ秒を削るのに二人は命を削ったのだが、今は技術が進んで100万分の1秒(マイクロ秒)、10億分の1秒(ナノ秒)へと進行中。先住アメリカンの間で幸福を運ぶ神聖な存在とされるハミングバードは、彼らに何をもたらすのか?

〜0.001秒の短縮への道〜
■カンザス〜NY間をつなぐ直線1,600kmを光ファイバーケーブルで繋ぐ!
■直線上の地主全員から土地買収一万件!
■国立公園でも、政府から許可を取って掘り進む!
■絶対秘密主義。掘削作業員も何のための工事なのか知らない
■新しいアルゴリズムの開発!
■大企業が新規格で参入してきても諦めない
■たとえFBIに捕まっても諦めない
■病魔に侵されても、治療を先延ばしに

君がレモン会社の株を、1株最高10ドルで1,000株買おうとネットに買い注文を出すと、トレーダーたちがレモン会社に売値を提示する。誰よりも早く取引をするならどうすればいい?君がレモン会社の株を、1株最高10ドルで1,000株買おうとネットに買い注文を出すと、トレーダーたちがレモン会社に売値を提示する。誰よりも早く取引をするならどうすればいい?

最速ケーブルを使えばいい。

カンザスからNYまでアクセスして、1セント安く株を買って君に10ドルで売る。今は、この往復に、0.017秒かかるけど、直に0.016秒になる。

0.016秒って?

ハミングバードの1回の羽ばたきさ。僕は1セント☓1,000株で、10ドル儲けた。

10ドルのためにこんなことを?

取引は毎日20万件、週末は休んでも、年に5億ドルになるよ。まさにタイムトラベルだ。

STORYストーリー

カンザス〜NYをつなぐ
1,600kmの直線

掘削を阻むのは、国立公園の岩脈、一万件の土地買収、FBI、そして病魔に蝕まれ僅かな余命。何があろうと真っ直ぐ突き進む男たちは、0.001秒を短縮するプロジェクトを、成功させる事ができるのか―― 掘削を阻むのは、国立公園の岩脈、一万件の土地買収、FBI、そして病魔に蝕まれ僅かな余命。何があろうと真っ直ぐ突き進む男たちは、0.001秒を短縮するプロジェクトを、成功させる事ができるのか――

ヴィンセント・ザレスキ(ジェシー・アイゼンバーグ)と、従兄弟のアントン(アレクサンダー・スカルスガルド)は、ニューヨークで株の高頻度取引を進めるトレス・サッチャー社で働いていた。株の取引はミリ秒(0.001秒)単位の差で、莫大な損得が発生するので、ヴィンセントとアントンの会社もそのレイテンシー(遅延)を減らすべく、システムを構築することに血眼になっていた。トレス・サッチャー社では、マイクロ波タワーの建設や光ケーブルを計画中だが、巨額となる予算などに難航していた。

ヴィンセントが思いついたのは、カンザス州にあるデータセンター近辺と、ニュージャージー州にあるNY証券取引所のサーバーまで、1,600kmの直線距離に光ファイバーケーブルを敷くことだった。シカゴとニューヨークの間での最短アクセスが可能になり、大金をもたらすという仕組みだ。現在、17ミリ秒かかるアクセス時間を、16ミリ秒に縮めるだけで、このケーブルを使えば年間500億円以上の収益が見込めるはずだと、ヴィンセントは確信する。掘削とケーブル用のパイプ埋設のプロフェッショナルであるマーク(マイケル・マンド)とも手を組み、アントンと一緒に会社を辞めたヴィンセントは早速、ケーブルが通る土地を所有する、一万もの物件の買収に取り掛かった。

最初は不審に思った土地の所有者たちにも、高額の配当をちらつかせ、買収は順調に進んだ。水平掘削機によってケーブル敷設が進むが、直線距離で通過するアパラチア山脈は国立公園であるうえに、花崗岩を掘削するのが難しい。16ミリ秒を達成するのは不可能だと考えるアントンを横目に、ヴィンセントは大風呂敷を広げて政府にコネをもつ要人も説得。国立公園内を横断する掘削についての許可を取り付ける。
ヴィンセントとアントンが突然会社を辞めたことに、上司のエヴァ・トレス(サルマ・ハエック)は怒り狂っていた。ヴィンセントはともかく、ミリ秒短縮のアルゴリズム作成の天才であるアントンを手放したくないのだ。エヴァは退職後の彼らの行動を監視。カンザス/ニュージャージー間のケーブル計画を知る。0.001秒を短縮するために、ホテルの部屋にこもりきりとなったアントンの居場所も突き止めたエヴァが、ヘリコプターで乗り込んで来た。そして、かつて社内の重要コードを持って退職した元社員に対し、FBIの力も借りて「国家の脅威」の罪を着せ、8年も獄中生活を送らせたと、エヴァはアントンを脅迫する。

ようやくアパラチア山脈での大掛かりな掘削工事も開始されるものの、エヴァの仕業か、ヴィンセントが集めたスタッフが離れていき、追い討ちをかけるように、彼が胃がんで、余命は1〜2年の可能性が高いと宣告されてしまう。

それでもヴィンセントは何とか計画を完遂させようと掘削現場へ戻り、ケーブルも半分の距離は完成した。彼の病状を知らずに、アルゴリズムの作業を続けるアントン。そして、しつこく彼らの計画を潰し、あるいは奪おうとするエヴァ……。ヴィンセントが命をかけたケーブル工事は完成するのか? わずか0.001秒のために、熱にうなされるように人生のすべてを賭けた人々が迎える、その結末とは?

CASTキャスト

【VINCENT(ヴィンセント)】JESSE EISENBERG(ジェシー・アイゼンバーグ)
1983年、米ニューヨーク生まれ。1990年、TVシリーズ「ゲット・リアル」で俳優デビューし、『卒業の朝』(02)、『ヴィレッジ』(04)などを経て、『イカとクジラ』(05)で注目を集める。『ソーシャル・ネットワーク』(10)のマーク・ザッカーバーグ役でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。『グランド・イリュージョン』(13)とその続編に主演し、『バットマンvs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)と『ジャスティス・リーグ』(17)でレックス・ルーサー役を演じた。『ローマでアモーレ』(12)、『カフェ・ソサエティ』(16)と、ウディ・アレン監督作2本に出演。その他の出演作は『アドベンチャーランドへようこそ』(09)、『ゾンビランド』(09)など。パントマイムの第一人者、マルセル・マルソーの戦時下での若き日を演じる『Resistance』が待機中。監督・脚本を務めたTVシリーズもあり、クリエイターとしての将来も期待される。
【ANTON(アントン)】ALEXANDER SKARSGÅRD(アレクサンダー・スカルスガルド)
1976年、スウェーデン、ストックホルム生まれ。父は俳優のステラン・スカルスガルド。3人の弟、グスタフ、ビル、ヴォルターも俳優。1984年頃からスウェーデンで俳優として活動を始め、ハリウッド作品の『ズーランダー』(01)などにも出演。2003年には監督・脚本を務めた『To Kill a Child』(未)が高く評価された。HBOのミニシリーズ「ジェネレーション・キル 兵士たちのイラク戦争」(08)や、2009年のレディー・ガガのミュージックビデオ「パパラッチ」で注目を集め、『メランコリア』(11)、『バトルシップ』(12)、『メイジーの瞳』(12)、『ザ・イースト』(13)などに出演。『ターザン:REBORN』(16)ではタイトルロールを演じた。「ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜」(17)ではエミー賞やゴールデングローブ賞で助演男優賞(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)を受賞。2020年公開の『ゴジラ vs キングコング(邦題未定)』にも出演する。
【EVA(エヴァ)】SALMA HAYEK(サルマ・ハエック)
1966年、メキシコ、ベラクルス州生まれ。1989年、メキシコのTVドラマに主演。その後、ロサンゼルスへ移り、同じメキシコ出身のロバート・ロドリゲス監督の『デスペラード』(95)のヒロインに抜擢される。ロドリゲス監督作の常連となり、『フォー・ルームス』(95)、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)、『パラサイト』(98)、『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(03)、『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(03)に出演。天才画家の生涯を描いた『フリーダ』(02)ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。おもな出演作は『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)、『トラフィック』(00)、『野蛮なやつら/SAVAGES』(12)、『五日物語 -3つの王国と3人の女-』(15)、『ヒットマンズ・ボディガード』(17・未)など。TVシリーズでは「アグリー・ベティ」(06〜07)で製作総指揮を務め、自らも出演。
【MARC(マーク)】MICHAEL MANDO(マイケル・マンド)
1981年、カナダ、ケベックシティ生まれ。TVシリーズ「ブレイキング・バッド」のスピンオフとして製作されたAMCの人気シリーズ「ベター・コール・ソウル」(15〜)のナチョ・バルガ役で有名になる。そのほか「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」(13〜14)などに出演。映画は『スパイダーマン:ホームカミング』(17)で敵役のマック・ガーガン/スコーピオンを演じた。続編となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)にも同じ役で出演している。脚本・監督・製作・主演を務めた短編映画もある。
  • JESSE EISENBERG(ジェシー・アイゼンバーグ)
  • ALEXANDER SKARSGÅRD(アレクサンダー・スカルスガルド)
  • SALMA HAYEK(サルマ・ハエック)
  • MICHAEL MANDO(マイケル・マンド)

STAFFスタッフ

【DIRECTOR・SCREENWRITER(監督・脚本)】KIM NGUYEN(キム・グエン)
1974年、カナダ、モントリオール生まれ。脚本と監督を務めた初の長編映画『Le Marais』(02・未)がケベックの映画賞であるジュトラ賞で作品賞、監督賞など6部門にノミネート。長編2作目となる『Truffe』(08・未)は、チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞した。その後、ジャン=マルク・バール主演の『La Cité』(10・未)を監督。反政府軍に両親を殺すように強要されたコンゴの少女を主人公に、アフリカの少年兵問題にフォーカスした『魔女と呼ばれた少女』(12)は世界25カ国以上で公開され、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたほか、ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)など世界的に評価された。ドキュメンタリー『Le nez』(14・未)、脚本も兼ねた初の英語作品『ホワイト・ラバーズ』(16・未)と監督作が続き、地球の反対側で暮らす男女が監視ロボットを通じて出会う『きみへの距離、1万キロ』(17)を監督・脚本で完成。ベネチア国際映画祭でベニス・デイズ部門公式選定作品としてプレミア上映された。

BOOK関連書籍

スプレッド・ネットワークス社とマイケル・ルイス著「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」 スプレッド・ネットワークス社とマイケル・ルイス著「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」

本作が描かれている2011年頃、株式取引が<高頻度取引>に大きくシフトした。大きなリスクを取らず、薄利だが大量売買を積み上げ、確実に収益を挙げるからだ。
例えば、金融取引の中心地シカゴから株式の売買注文が出されると、注文はケーブルを伝ってニューヨーク証券取引所に届く。シカゴとニューヨークの距離は720マイル(1115km)。高速の光ファイバーケーブルを使っても発注と受注の間に、数ミリ秒のレイテンシー(遅延)が発生する。そのレイテンシーを縮めることで、誰かが1株1ドルで1,000株買おうとした直前に、99セント以下で売り出しているその株を1,000株購入し、シカゴに送り戻せば、その相手が1ドルで買ってくれ、儲けが発生する。これをコンピュータがアルゴリズムで判断し、瞬時に行うので、1日に数十万件の売買を繰り返すことが可能になる。
金融市場ではわずか一瞬の時差が巨額の利益をもたらし、また巨額の損失にもなる。人間のニューロンには感知すらできないスピードをコンピュータが競り合っている。この取引において注目すべきは、処理スピードが利益に直結することである。

それまで通信会社が敷設したケーブルは鉄道または道路の敷設権を利用しているため、シカゴ-ニューヨーク間の鉄道の路線に沿っていた。鉄道路線はピッツバーグなどの都市を結んでペンシルベニア州の南部を走り、ニュージャージー州で再び北上してニューヨークに至る。大きく蛇行していて効率的ではない。シカゴからニューヨークまで可能なかぎり直線上にケーブルを敷設すると、鉄道沿いの敷設ルートよりも140マイル (225キロ) 距離を短縮し、レイテンシーも少なくできる。当時、スプレッド・ネットワークス社は、ニューヨークからシカゴへの最短ルートでのファイバーネットワークを構築し、レイテンシー、多様性、信頼性の新しい基準をうち立てた。同社は既存のルートの十数倍にあたる数百万ドルものケーブル使用料を課金したというが、少しでもスピードに差をつけたいHFTにとっては利用価値が高かった。

この<高頻度取引>に注目したのが、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『マネーボール』の原作者マイケル・ルイスの著書『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』(文藝春秋刊)だ。ルイスがとりあげたのは、0.001秒 (ミリ秒: ms) 単位の高速でアルゴリズムがトレードを繰り返す高頻度取引 (High-Frequency Trading, HFT) だった。本書が2014年に発表されると、一般投資家、機関投資家の注文をナノ秒(10億分の1秒)の差で先回りしている超高速取引業者への批判が高まり、米国のみならず欧州や日本でもHFT業者を登録制にするなど規制の網が加えられた。

フラッシュ・ボーイズ
10億分の1秒の男たち

(文藝春秋刊)
マイケル・ルイス著/渡会圭子, 東江一紀 訳

超高速取引業者の実態を暴露したウォール街の
銀行マンを描いたノンフィクション

8月6日(火) 文庫本発売予定